お元気ですか。(株)ともクリエーションズの渡邊桃伯子です。 今年度から【桃伯通信】をリニューアルして、月1回発行いたします。 ◇【桃伯通信】は、渡邊桃伯子のお知り合いの方にお送りしています。 ご不要な場合はお手数ですが、メール、Tel、Faxにてご連絡ください。 mail to:twatanabe@tomocre.com Tel 045-545-5689  Fax 045-545-5745 ◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   【桃伯通信】vol.21 あなたの町のWebサイトは    http://www.tomocre.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆ ◇◆桃伯子のコラム◆◇ 私は静岡県の広報アドバイザーとして、以前から様々な地方自治体の Webサイトを拝見してきました。数年前までは地方自治体がWebサイトを 開設すること自体に意義がありましたが、現在はWebページの内容が問 われる時代になっています。 地方自治体のWebページのレベルも民間企業と同様に年々向上しています。 (社)日本広報協会では、昭和39年から地方自治体の広報誌を対象に全 国広報コンクールを開催していますが、平成12年からWebページも審査 対象としています。平成16年の総理大臣賞は、栃木県・三重県鈴鹿市・ 富山県立山町でした。 (社)日本広報協会 全国広報コンクール16年審査結果 http://www.koho.or.jp/contest/contest/h16_result_sec.html また、日経BPコンサルティングが昨年実施した「自治体サイト・ユーザ ビリティ調査2003」で、使いやすいWebページとして評価されたのが新潟 県柏崎市・埼玉県さいたま市・東京都港区などでした。 「自治体サイト・ユーザビリティ調査2003」結果発表 http://premium.nikkeibp.co.jp/e-gov/special/2003/sp031017main.shtml 地方自治体のWebページに共通していることは、ユーザーの目線に立って 「見やすさ・わかりやすさ・使いやすさ」を重視していることです。 地方自治体のWebページを訪れるほとんどのユーザーが「公共施設を調べ たい」「申請方法を知りたい」などの具体的な目的を持っています。目 的の情報をできるだけ早く簡単に探すことができる機能は、民間企業の Webサイト以上に要求されます。また年齢や性別を問わず誰もが操作でき る使い勝手も重要となります。 私が地方自治体のWebサイトに対してアドバイスしているポイントの中から 3点ほどご紹介いたします。 ○トップページ『対象者は、様々なユーザーである』 地方自治体のWebページを訪れるユーザーは、住民だけでなく、公共工事 に関連する民間企業や観光客など多岐にわたります。トップページで対 象者によって入り口を分けたり、テーマ別(暮らし・産業・観光等)に 分けて、わかりやすいナビゲーションを実現してほしいものです。 またトップページには、動画などを使わずにできるだけ早く表示するこ と、キーワード検索ができることなども必要な条件です。 「さいたま市」のWebページはトップページのメニューがとてもわかりや すく整理されています。 さいたま市のトップメニュー http://www.city.saitama.jp/index.html ○お問い合わせ『住民の声を整理・分析する重要なツールである』 地方自治体のWebページを閲覧していると、「ご意見・ご要望」を受付ける メールアドレスへのリンクをよく見かけます。 Webサイトは地方自治体が住民の意向を直接知ることができる貴重な場です。 住民の意見を施策に充分に活かしていくためには、「ご意見・ご要望」の 受付フォームを作成しデータベース化することにより、分析・活用していく 必要があります。 柏崎市のお問い合わせ画面には、お問い合わせの種類や返信を希望する かどうかのチェック項目も用意されています。 柏崎市のお問い合わせ画面 https://www.city.kashiwazaki.niigata.jp/webapps/contact/input.jsp ユーザーに、住所・氏名等の個人情報を入力してもらう際には、個人情 報保護に対する考え方を明記することが望ましいです。 ○携帯サイト『携帯の利便性を活かした情報提供を行う』 「自治体サイト・ユーザビリティ調査2003」によると、調査した市町村 の44%が携帯電話用のWebサイトを開設しています。災害情報や交通情報 など緊急性を要するものは、携帯電話からアクセスできるユーザーにとっ て、有用な情報になります。 鈴鹿市の携帯サイトの「生活便利帳」ページには、手続きの説明と連絡 先(電話番号)が掲載されています。 鈴鹿市の携帯サイト http://www.city.suzuka.mie.jp/m/index.html ご自分の町のWebサイトをご覧になって、ユーザーの利便性を考慮した構 成になっているかどうかチェックしてみてください。 川崎市など一部の地方自治体では、Webサイト上で電子申請を行う実証実 験が始まっています。これからは情報の閲覧だけではなく、申請・届出 等の手続きを行うなど、私達が地方自治体のWebページを使う頻度は確実 に高くなっていくでしょう。 ユーザーの視点に立ったWebサイト実現のために、皆様のご意見を是非 発信してください。 全国地方自治体マップ検索 http://www.nippon-net.ne.jp/cgi-bin/search/mapsearch/nn_MapSearch.cgi リンク集 自治体生活行政窓口 http://research-soken.or.jp/www/jichitai/index.html ◇◆お役立ちサイト情報◆◇ 電子政府のサービスのひとつである電子申請システムは、多くの自治体 で進められています。これは各種申請・届出等手続をインターネットを 使って行うもので、「お役所仕事」とされた受付事務が、365日24時間 受付可能となります。 ご紹介する「電子政府の総合窓口」は総務省行政管理局で開設している Webページです。各種手続きの案内だけでなく、白書や統計データへの リンク集にもなっています。「お気に入り」に入れておくと便利なWeb ページです。 社会保険庁では、6月14日から社会保険に関する電子申請・届出手続につ いての結果通知等の公文書をインターネットで受け取れるようにしてい ます。 電子政府の総合窓口 http://www.e-gov.go.jp/ 社会保険庁 http://www.sia.go.jp/sinsei/e_appli/index.htm ※電子政府とは 住民票登録などの各種手続きや公共工事などの業務発注、行政文書の管 理などにコンピュータシステムやインターネットを利用する行政機構の ことです。電子政府の実現によって業務の効率化とコスト削減、サービ スの質の向上を図ります。 ◇◆耳寄り情報◆◇ すでにお中元商戦が始まっていますね。 今年のお中元は「3S」、少しぜいたく、少量、新鮮が特徴だと言われ ています。(2004年6月読売新聞より) 「お中元」なんて時代遅れと言う方もいますが、お世話になった方々に 近況報告も含めて品物をお送りする慣習を、私は踏襲していきたいと考 えています。 AllAboutの「お中元を贈ろう!」 http://allabout.co.jp/family/ceremony/closeup/CU20010613A/index.htm 今までのお中元は、デパート等に足を運んで商品を注文するものでしたが、 近年はデパートでもインターネット通販に力を入れています。各デパート とも、「コンビニ支払」や「ネット割引」等の新しいサービスを設定して 集客力を高めています。 ネットでお中元 http://japan.internet.com/ecnews/20020709/print9.html インターネットに不慣れな高齢者ためのサポートにも力を入れています。 また視覚障害者のために文字を大きくし読み上げるサービスを開始した デパートもあります。 三越 読み上げ文字拡大サービス(らくらくウェブ散策使用) http://www.mitsukoshi.co.jp/ 中高年層にも広がってきたインターネットの利用は、デパートのお中元 商戦にも影響を及ぼしています。 【桃伯通信】vol.21(2004年6月)はいかがでしたか。 ご感想などございましたら、お気軽にメールして下さい。 これからも「桃伯通信」をよろしくお願い申し上げます。 ◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邊桃伯子(わたなべともこ) 株式会社ともクリエーションズ http://www.tomocre.com/ E-mail:twatanabe@tomocre.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆